穿孔工事に使用する機材:乾式ハンドコアドリル
穿孔工事には、コアドリルという専用の機材を使用して作業を行います。そして、中でも重量が軽く、作業の自由度が高いハンドコアドリルというものを使って作業する事が有ります。そのハンドコアドリルの中でも、水を使用しないで作業を行う事が出来るものを、乾式ハンドコアドリルといいます。
穿孔工事は、比較的小さい孔をあける場合が少なくありません。そして、孔の深さもそれほどでもない場合などでは、乾式ハンドコアドリルを使用すると作業を効率的に行う事が出来ます。
その乾式ハンドコアドリルの特徴ですが、性能的には、単相100Vの電源で使用出来るますので、コンセントが有る場所で有れば使用する事が出来ます。また、穿孔するコアの大きさは120ミリ程度、深さは200ミリ程度までは孔あけが可能ですから、建物のコンクリートの壁に、上下水道配管やエアコン、通信ケーブルを通す位の孔は穿孔可能です。
また、削ったコンクリートの粉塵は、機械に付いている集塵機能で吸い取り、集じん袋で回収しますので、周辺環境に配慮しながら作業する事が出来ます。切削廃水が出ないので、給水や廃水処理の為の設備やその設置スペースも必要なく、その為の時間もとられませんので、作業の進捗を早めるのに適した機材という事が出来ます。
さらに、状況によっては乾式ハンドコアドリルを湿式で使用する事の出来る機材も有りますので、様々な穿孔工事の状況に対応する事が可能となっています。