ダイヤモンドコア工事、非破壊検査、斫り(はつり)、ハンドクラッシャー、ウォールソー工事などは埼玉県戸田市の有限会社ディーディーシー

コラム

穿孔工事前のコンクリート内部の調査の必要性

穿孔工事では、対象となるコンクリートに直接穴を空けて施工しますが、構造物によっては、内部に重要な部材が入っていますので、それらに影響を与えないように作業する必要が有ります。その為に穿孔工事の施工前に、コンクリート構造物の内部の調査を行います。例えば、鉄筋コンクリート構造物には構造部材となる鉄筋が配置されていますが、主に大型建築物や道路の擁壁、橋の土台部分などの重要構造物に使われています。当然、中にある鉄筋は構造計算を元に、鉄筋の太さや本数、それぞれの間隔が決められ、配置されています。もし、これらの部材に穿孔によって損傷を与えてしまいますと、強度低下の原因となってしまいます。また、建築物では、鉄筋以外にも、上下水道やガスなどの配管、電気、通信のケーブル類が壁や天井の中を通っていて、さらに内臓されている物が多くなります。これらはライフラインとして重要な物であり、もしこれらを損傷してしまうと、水漏れや通信障害といった損害だけでなく、ガス漏れや感電等、大きな事故を招く原因にもなります。そして、このどれもが穿孔工事で損傷する可能性を持っています。穿孔工事では、これらの部材の主な材質である鉄やプラスチックも削り取る事が出来る程、強度の有る機械と回転刃を使って作業をします。ですから、穿孔工事の施工前には、必ず埋設されている部材の材質や大きさ、配置等を図面で確認すると共に金属探知機や超音波探知機等を使ったり、配管内部を直接確認したりと、より正確に調査をする必要が有るのです。