ダイヤモンドコア工事で発生する周辺環境への影響について
ダイヤモンドコア工事では、コンクリートにコアドリルを用いて、少しずつ削りながら穴を空けていきます。その際、ドリルビットの刃には、水をかけながら作業を行います。その理由は、コンクリートとコアビットの摩擦による加熱の冷却と、刃先の目詰まり防止と洗浄、刃の回転の潤滑材の代わりとして、また削り取ったコンクリートの粒子を洗い流す目的で、水を刃先から出す機械の仕組みとなっている為です。そこで、ダイヤモンドコア工事が周辺環境に与える影響を考えてみますと、削り取ったコンクリートの粒子を洗い流しますので、その汚れた水の処理が必要になります。その水を回収する為に、洗浄しながらバキュームで吸い取ったり、シートで受けて、貯めてから回収するなど、施工状況によって作業排水の回収方法を変えながら作業を行います。このように、作業で発生したコンクリートの粒子を、水を使う事で粉塵の飛散をさせない事が可能となっています。ダイヤモンドコア工事はこのように、水を使用して行う事が基本となっていますので、粉塵の悲惨を防ぐ事が出来ますし、周辺環境への配慮としては、その作業で出たコンクリートの混じった排水を回収する事で環境を汚す事を防いでいます。また、他の影響としては、作業中の騒音が有ります。硬いコンクリートをドリルビットを回転させながら削りますので、どうしても無音作業というわけにはいきません。しかし、水を使用することによる作業音の低減も有り、他のコンクリートに穴を空ける工事よりも静かで、振動もほぼ無しで作業する事が出来ます。